コミックス資料館

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第4巻 <もくじ>

テツの退院の巻
ミツルの仲人は誰?の巻
テツの復活の巻
忙しい 忙しい一日の巻
ミツルのお嫁さんの巻
花井拳骨“毎朝出版文化省”受賞記念講演会の巻
仲人の予行演習 の巻
ミツルの結婚式の巻
ヒラメちゃんのソロバンの巻
ひょうたん池の決闘①の巻
ひょうたん池の決闘②の巻
ボートレースの場外乱闘の巻
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第1話 テツの退院の巻
いよいよテツの退院の日。ヨシ江はカルメラ兄弟にタクシー代を渡した。一方、チエはヨシ江が先にテツにほれていたという事実にいまだ半信半疑。好きな人間こそ悪口をいうもの、と思った矢先、マサルを思い浮かべて、ゾッとする。晩になり、テツの退院祝いをみんなですることになっていたが、主役は一向に現れる気配がない。タクシー代に1万円を渡していたことが分かり、ヨシ江以外のみんなはバクチをしていることを確信した。その頃神社では、家に帰るに帰れないテツとカルメラ兄弟の姿があった……。
第2話 ミツルの仲人は誰?の巻
テツは自宅でおとなしくするほかないが、退屈が重なりゴネはじめた。チエはしぶしぶトランプをとりだし、テツとカブをしてなだめさせることに。終わってみれば、チエはカブの連続……テツはコテンパンにやられてしまった。表にでるとミツルがいた。仲人を決めかねていたミツル。拳骨に相談したらテツにやらせればいいとの答が帰ってきて、悩んでいたのだ。しかし、ミツルが帰ったあと、ミツルの母親タカがテツに仲人の依頼をしてしまう。
第3話 テツの復活の巻
テツのギプスがやっと取れることになった。テツの体が元に戻り喜ぶおジィたち。しかし、チエは違った。テツの体が動くということは、どつかれる人間が現れることになり、心配でたまらないのだ。チエが学校から帰ると、ギプスが取れて完全復活したテツがいた。さっそく机に向かって“勉強”をし出すテツ。入院中に“世話”になった人をどつく順番を書いているのだ。書き終えてさっそく家を飛び出した。その夜、拳骨がチエの家にやってきた。拳骨が自宅でウンコをしようと便所に入ったら、窓からテツが覗いていたのだ。
第4話 忙しい 忙しい一日の巻
テツは入院中の“お礼まいり”に奔走する日々。テツが百合根とカルメラ兄弟を連れて家に帰ってきた。百合根たちの顔にはどつかれたアザが……。その夜、カルメラ兄弟がチエの店の前で屋台を組みはじめた。不審がるチエとおバァ。なんでもテツがお礼をさせてやるからとか。はたして、テツは本当に大勢の客を連れてやってきた。相撲大会でさんざんな目に遭わされた地獄組の一同だ。チエの店は大繁盛。カルメラの屋台も。そしてお好み焼屋でも、百合根が腕をフル回転させてテツの客を待っていた。
第5話 ミツルのお嫁さんの巻
暇なテツはチエを誘ってうどん屋へいった。注文を考えているとき、ひとりの女性が来て、相席になった。女性と一緒にテツたちも鍋焼きうどんを注文することに。チエが新聞を読んでいると、拳骨のことが載っていた。女性は、拳骨と知己であることに関心を示す。彼女の知り合いも拳骨と知己らしいのだ。拳骨にウンコの最中を覗かれたことをバラすテツ。それを聞いて恥ずかしくなるチエ。そのとき、ミツルが店にやってきた。彼女はミツルの婚約者。ミツルは婚約者がテツと一緒にいるところを見て、慌てて逃げたのだった。
第6話 花井拳骨“毎朝出版文化賞”受賞記念講演の巻
今日は拳骨の講演会の日。テツとチエは拳骨に誘われて同行することに。家の前で拳骨が来るのを待つ。テツは場違いな誘いにぶつぶつとゴネまくり。やがて会場の大学へ。講堂では満員の聴衆が始まるのを待っていた。そのときテツとチエは隣席の学生から拳骨の在学中の伝説を聞いた。それは拳骨が時の権力者をフルチンで木につるした事件という事件だ。意外なエピソードに驚くふたり。講演後、三人はボロボロになった土俵の前にいた。拳骨はこの取り壊し寸前の思い出の場所で、相撲をとりたくてテツを連れてきたのだ。
第7話 仲人予行演習の巻
ミツルの結婚式は明日。仲人の挨拶の練習を全然していないテツ。忘れていたことを棚にあげてヨシ江を責めた。人のせいにして逃げ出すつもりで敷居をまたいだその時、表で待ちかまえた小鉄の丸太ン棒がテツの顔面に直撃。おバァと拳骨を交えて挨拶の猛練習が始まった。三時間後、テツは滅多に使わない標準語に舌を噛みまくり。再び逃げ出そうと、窓から隣家との狭い隙間に入ったが、そこにはまって身動きがとれなくなってしまった。
第8話 ミツルの結婚式の巻
ミツルの結婚式当日。学校から帰宅したチエはさっそく出かける準備をはじめる。拳骨が迎えに来ていよいよ出発。式場についた一行。ミツルと会い、新婦の紹介を受けた。テツとノブ子が顔を合わせた瞬間。ふたりは驚く。以前、うどん屋で相席になり、一緒に鍋焼きうどんを食べた人が目の前ににいたからだ。その時しゃべった拳骨の悪口を口外しないようにせがむテツ。やがて結婚式が始まった。挨拶を前に緊張の表情。そしてテツの出番がやってきた。「ワシは」で語りはじめるテツ。アドリブで語りはじめたのだ。
第9話 ヒラメちゃんのソロバンの巻
学校でソロバンの授業。いつも店の会計をしているチエはスラスラと答を出すが、一方ヒラメは指がまわらず全然できない。放課後にチエの家にソロバンの特訓をすることになった。ヒラメちゃんが家にやってきた。となりにはなんとテツも一緒。頭を抱えるチエ……。テツは読み上げ算でヒラメに難題を出して、あげくに「ドンくさいんとちゃうか」と強烈な一言。ヒラメちゃんはショックで帰ってしまった。チエは下駄を片手にテツをどつきにかかる。
第10話 ひょうたん池の決闘①の巻
百合根はジュニアが悪い猫たちと一緒にいると知って心配の様子。お好み焼屋にきたチエに愚痴をこぼしていた。その時ジュニアはボス猫“耳なし呆一”一派と一緒にいた。呆一をおだてるジュニア。その時、小鉄の姿が。ジュニアは小鉄の強さを確かめるため、呆一にケンカを勧める。小鉄は呆一を一発でノバして、ジュニアは感心する。夜、チエの家で小鉄はジュニアの悪い噂と、ひょうたん池にガラの悪い猫が群れているという話を聞いた。そのころ、ひょうたん池では大親分“ドテラの留吉”が小鉄を呼んでいたのだ。
第11話 ひょうたん池の決闘②の巻
ひょうたん池の決闘②の巻……あらすじテツはヤクザ猫のケンカ見物をしたい一心でチエを誘う。その時、店にガラの悪い猫が小鉄を迎えにきた。大親分“ドテラの留吉”の居るひょうたん池に来ないと家に火を着けるという脅しを受け、小鉄は向かうことに。チエもテツを連れて小鉄の後を追う。留吉は小鉄をみて驚いた。小鉄の正体は、かつて数々の武勇伝を残した猫“月の輪の雷蔵”だったのだ。ジュニアは自分のせいで起きた騒動に片を付けようと、一人でヤクザ猫の群と戦う。いっぽう小鉄と留吉はサシ勝負に。二匹が交錯した瞬間、小鉄の必殺技「玉つぶし」が出た。
第12話 ボートレース場外乱闘の巻
百合根の店の前でべったん(メンコ)をして時間を潰すテツたち。チエは暇な大人たちを冷ややかな視線でみる。チエはひょうたん池に向かった。ヨシ江が戻ってきて以来初めてゆっくり過ごす機会なのだ。貸しボートに乗りながら、ヨシ江は別居のときのつらさをふと口にする。そのとき、テツたちがボート場に現れた。百合根、カルメラ兄弟と手漕ぎボートのレースをしにやってきたのだ。テツがズルをしたり、一升越えた百合根が暴れたりと大騒動に……。