コミックス資料館

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第3巻 <もくじ>

チエの餃子は二枚重ねの巻
勘九郎とコケザルの巻
テツはどこにもついてくるの巻
それぞれに生き方はあるの巻
まわりはみんなフンドシの巻
相撲はやりたくないけれどの巻
相撲大会近しの巻
相撲大会“ヒラメちゃんガンバレ”の巻
相撲大会“じゃりン子ヒラメ”の巻
相撲大会“大人の部激闘篇”の巻
テツの入院の巻
その関係がわからないの巻
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第1話 チエの餃子は二枚重ねの巻
テツは掛け野球に勝ったものの、証書をおバァに破られ、地獄組のボスに当たりしている。ヒマな大人を眺めて、チエのイヤ~な気分はいっそうつのる。やがて店についたおバァとふたりで町へ繰りだして憂さ晴らし。おバァは腕ならしのつもりでパチンコ屋へ寄ることにした。そこではジュニアと小鉄がなんとパチンコをしていた。結果は大勝。そのお土産をもって2人+2匹は家に。今日は餃子パーティがあるのだ。ハチャメチャな一家のごくわずかな団欒のひととき。おバァの家の軒先でひっそり食べるハメになったテツとおジィを除いては……。
第2話 勘九郎とコケザルの巻
家の軒先で少年が泣きわめいている。チエが気になり声を掛けると同時に父親が現れた。殴られたと父親に告げる少年とゴネる父親をみて、チエは「ゆすり」と気付いた。やがてテツが帰宅。驚くテツと父親。父親の名は勘九郎。なんとふたりは鑑別所仲間だったのだ。テツは勘九郎がいまだ、セコい犯罪である“ゆすり”をやっていることが気にいらず説教を始める。鑑別所の元班長としてのメンツがあるのだ。その最中、ミツルが指名手配者のチラシを持って店に寄った。そのチラシには勘九郎の顔が……。
第3話 テツはどこにもついてくるの巻
テツは今日もまた学校の校門までチエを迎えに来ていた。コケザルがいまだ見つからず心配している、というより、単に暇だからだ。ふたりで道を歩いていたとき、酒屋で日本酒を買うミツルを見つけた。「今日だけはテッちゃんに会いたくない」とつぶやくミツルだったが、テツに捕まってしまう。ミツルは拳骨のところに行こうとしていたのだ。テツとチエもついていくことに。拳骨の家でミツルは何かいいたげにそわそわしていた。拳骨がテツを追いやった後に、ミツルは意を決して結婚する事を明らかにした。
第4話 それぞれに生き方はあるの巻
悪口ノートを持ったマサルから逃げて帰ってきたチエ。中に入ると縄で縛られたコケザルがいた。店に入ったコケザルを小鉄が捕えたのだ。チエはミツルの交番へ報告しにいく。その頃、ミツルの交番ではテツとカルメラ兄弟が、婚約したミツルを冷やかている最中だった。交番に着いたチエがとがめて、冷やかしは収まったが、ミツルはとても気にしている様子。その晩、コケザルの母親が和歌山からやってきた。コケザルは母親との再会にやや白け気味だった。
第5話 まわりはみんなフンドシの巻
百合根がチエの家に来た。テツが拳骨の家に連れて行かれたことを百合根から聞き、不思議に思うチエとヨシ江。拳骨の家に招かれていたからだ。そのとき、カルメラ兄弟が赤フンドシ姿で登場。チエは顔を真っ赤にしながら恥ずかしがる。あげくに百合根も平然とフンドシ姿を披露したからチエの怒りは爆発。みんなを追い出してしまった。拳骨の家では神社で行われる相撲大会にむけて、百合根、カルメラ兄弟が稽古をしていた。拳骨はチエに“少年の部”に出てみないかと勧めた。
第6話 相撲はやりたくないけれどの巻
どうしても相撲大会に出たくないチエ。夢でもうなされる程だった。ヨシ江の助言で渉に直言して断ることに決めた。学校でも相撲大会の話題でもちきり。隣りの席のヒラメちゃんは相撲大会に向けてやる気満々。マサルは困惑するチエを見逃さず悪口のネタを思いつく始末。やがて、始業のチャイムが鳴って渉が教室に来た。渉の顔はなんと相撲の稽古の張り手で腫れていた。渉もテツ達と一緒に団体戦にでることになったのだ。個人のわがままでみんなに迷惑をかけてはいけない、という渉の言葉に、チエはもはや八方塞がり。
第7話 相撲大会近しの巻
チエが相撲大会に出ることは、店の常連にまで伝わっていた。その話題をしている最中、突然地響きが。慌てるチエ。店の前で止まったあと、地獄組のボスが登場。今度の相撲大会にテツの刺客として呼んだ、巨漢の元関取「デク登」のお披露目だったのだ。翌日、ヒラメちゃんと一緒にみんなが稽古する拳骨の家へ。テツはデク登の話を聞いて、俄然張り切る。金にならないことで初めて本気になったテツに、感心する拳骨だった。
第8話 相撲大会“ヒラメちゃんガンバレ”の巻
いよいよ相撲大会当日。チエが出かけるのを見届けたあと、小鉄はチエちゃんの「秘密兵器」としてあるものを部屋の奥から持ち出した。いよいよ大会の始まり。チエたちのチーム、西萩地区の初戦の相手は北萩地区。マサルやタカシたち、男子はことごとく全滅。次はヒラメの番になった。なんとヒラメは北萩地区の男子相手にあっさり勝利。“技のデパート”のごとく、相撲の実力をいかんなく発揮。気付けばなんと、ヒラメひとりで6人抜き! 大喜びするチエ。いっぽう、テツはチエの出番がなくゴネ始めた。
第9話 相撲大会“じゃりン子ヒラメ”の巻
ヒラメの猛進撃は続く。テツはチエの出番がないので不満でいっぱい。大会を観ることをやめて境内へ。やがてカルメラ兄弟がテツを呼びにきた。決勝戦のチームにはメチャメチャ強い子がいるというのだ。チエの出番と慌てて戻るテツ。西萩地区の優勝はまであと1勝。最後の相手は原爆君だ。取り組みはヒラメ相手に容赦ない張り手をかまして原爆君の勝利。怒りに燃えるチエ。さらに小鉄が持ってきた「マサルの悪口ノート」を読んだチエの怒りは頂点に。優勝を賭けた戦いは、最後にチエの背負い投げで決着がついた。
第10話 相撲大会“大人の部激闘篇”の巻
相撲大会は午後から「大人の部」に。一回戦の開始。花井渉、カルメラ兄弟、一升越えた百合根のメチャメチャな相撲が終わったあと、テツの出番だ。誰もが勝ちを信じていたが、ヨシ江の応援を聞いたとたん、体は硬直。あっさり負けてしまった。二回戦以降はその反動で一人勝ち。絶好調の勢いでいよいよ決勝戦のデク登戦を迎えた。両者ひたすら張り手の応酬が続いた。とどめにテツは一本背追いの体勢に入ったが、デク登の重さに耐えられず潰された。テツは全身を骨折してしまったのだ。
第11話 テツの入院の巻
テツの骨折は右足両腕アバラ3本という重傷だった。チエたちは誰がテツの付き添いをするかで話し合っていた。結局チエが付き添いをすることに。しかしそれでも“下の世話”をする者が決まらない。そのときオマルとシビンを持ったカルメラ兄弟がやってきた。テツから直々に任命を受けたのだ。さっそくカルメラについて骨つぎに向かうチエ。夜になり、百合根たちのはからいで病院の庭からで打ち上げ花火をあげることになった。チエは「ミサイル」に火を着けたが、その花火はなんとテツの病室めがけて飛んでしまった……。
第12話 その関係が分からないの巻
テツのご飯を届けにきたチエ。体の自由が利かないテツはスネた表情だった。ヨシ江に世話になりたくないテツは、ヨシ江の作ったご飯を食べたくないのだ。チエにはこんな夫婦がどうして結婚したんだろうという疑問でいっぱい。テツにどちらが先に好きになったのか、聞いてみた。意外にも答は「ヨシ江が先」。チエはその言葉を眉唾で聞く。しかし、拳骨とミツルにも聞いてみたらどうやらテツの言うことは正しいらしい……。チエはちょっとテツを見直したのだ。