コミックス資料館

2巻イメージ

第2巻 <もくじ>

文部省選定映画の見方の巻
同居予行演習の巻
テッちゃんの同窓会の巻
母の帰還の巻
テツの孤独の巻
テツの家出の巻
アントニオの息子の巻
アントンJr VS 小鉄の巻
「ウチのお父はん」の巻
賭け野球の巻①
賭け野球の巻②
賭け野球の巻③
前巻コミックス一覧へ 次巻
第1話 文部省選定映画の見方の巻
下校途中のチエ。マサルはチエにいつものように悪口を言いにきた。今日の話題は学校で配られた教育映画の券について。誰と見に行くのかが悪口のネタなのだ。定休日の日しか時間がないチエはテツを頼りにするほかない。仕方なくテツをおだてて、一緒に見に行くことになった。チエ、テツ、百合根の3人で映画館へ。やがて感動巨編『ぼくは負けない』が始まった。父親と息子、二人の家庭の苦労物語にテツは感動して大声で「えらい奴ちゃ」と叫ぶ
第2話 同居予行演習の巻
家を出ていたヨシ江が近日中に戻ってくることになった。その前に、拳骨のはからいにより、「同居予行演習」として、テツ、ヨシ江、チエの3人で金閣寺に行くことにした。チエは拳骨からふたりをしゃべらせる様に、と頼まれる。行きの京阪電車の中では、案の定、ふたりはぎごちないまま。やがて、気まずい雰囲気になる。チエはとっさに会話のきっかけを作ろうと、歌を歌いはじめた。周囲の乗客も歌うチエをはやし立てる。赤面するテツとヨシ江だった。
第3話 テッちゃんの同窓会の巻
ミツルがチエの家にやってきた。拳骨の自宅でおこなわれる西萩小学校の同窓会に行く途中、テツを誘いにきたのだ。会場につくなり、同窓生はテツに冷ややかな視線。やがて始まった出世の自慢大会でテツはイライラの頂点に……とうとうテツの怒りが爆発した。しかし、拳骨とミツルは大喜び。じつは拳骨はマンネリの同窓会が苦痛で、テツに宴を壊してもらうことを期待してしたのだ。
第4話 母の帰還の巻
満面の笑顔がこぼれっぱなしのチエ。明日、ヨシ江が帰ってくるからだ。常連客に一升瓶をふるまったりとご機嫌な様子。そのとき、テツが一人でぶつぶつ言いながら帰宅。部屋に篭もって何かを書き始めた。夜更けになり、チエはこっそりテツが書いていたものを覗く。はたしてそれはヨシ江と顔を合わせたときに、キツい言葉で責めるための台本だった。驚いたチエはテツに内緒で書き直すことに。翌朝、ヨシ江がついに家に戻ってきた。ヨシ江と顔を合わせたとき、台本をチラリ横目で見て、語り始めたテツの言葉は……。
第5話 テツの孤独の巻
ヨシ江が帰ってきてから、急ににぎやかになった竹本家。けど、テツにはそれが気に入らない。たまらず家を飛び出し、行くあてもないまま、やがて花見の宴たけなわの公園に向かっていた。バクチ仲間やカルメラ兄弟がテツを見つけて誘うが、テツはこのうえない孤独感にさいなまれるばかり。夜になり、チエの家ではみんなでスキヤキを食べていた。テツが帰ってきた時は、最後の肉がなくなった瞬間だった。
第6話 テツの家出の巻
チエの学校は今日から新学期。ヨシ江が帰ってきてから、チエに全然構ってもらえないテツの孤独はさらに増す。生活の緊張感がなくなるどころか、チエの味方である小鉄に丸太ン棒でどつかれたりしてさんざんな目に遭う毎日。テツはお好み焼屋で愚痴をたれた末に、ついに家出することを決心した。百合根に頼んで家出の決意文をチエたちに届けてもらう。こっそり物陰にかくれて反応を伺うテツ。それを見たチエたちは……?
第7話 アントニオの息子の巻
風が吹き荒れる夜、お好み焼屋を目指して進む一匹のトラ猫が現れた。お好み焼屋に猫が入った瞬間、百合根とテツは大騒ぎに。死んだアントニオにそっくりだったのだ。彼こそ息子のアントニオJr.(ジュニア)だ。翌日、チエはテツに誘われお好み焼屋へ。アントニオの剥製とジュニアを入れ替えてイタズラを仕掛けていたのだ。チエは見事にひっかかり、アントニオのお化けがでたと思いこんでしまった。テツの次のたくらみは小鉄と戦わせること。百合根に酒を呑ませて、アントニオの弔い戦をさせることに成功した。
第8話 アントンJr VS 小鉄の巻
ついにチエの家に乗り込んだジュニアと百合根。テツはその後ろで思惑通りにことが進んでほくそ笑む。アントニオの“お化け”がやってきたことで恐怖するチエ。小鉄は息子が仇討ちにきたと分かり、アントニオのキンタマが眠る墓地へとむかう。ジュニアの怒りは父親のタマをみて、頂点に達した。いよいよ一触即発の雰囲気に。そのとき、百合根がシラフに戻った。なんとか二匹の決闘を止めさせようとするが……。
第9話 「ウチのお父はん」の巻
チエの組はホームルームの時間。花井先生は組から作文コンクール金賞の作品が出たと発表。受賞したのはなんとチエ。しかし、チエの様子はどこかヘン。えらいことになったと悩む。その作文は理想の父親の姿を描いた“ウソ”の作品だったからだ。花井先生は一生懸命書いたことを評価して、作文の最後の行にあるウソの告白を消して出品したのだが、チエの心は複雑。そして表彰式の日。大勢の前でチエが読み上げた「ウチのお父さん」という題の作文に、客席にいたテツは驚いた。
第10話 賭け野球の巻①
ミツルが、以前テツを袋叩きにした四人組が釈放されたことを伝えにやってきた。借りがあるテツは彼らを探しにダッシュで家を飛び出した。しかし、入れ違いに四人組が詫びの品を手に家に来た。たまたまカルメラ兄弟もやってきて、さらにはジュニアを探しに来た百合根も加わりチエの家はまるでヤーさんの同窓会みたくなって……。そのとき、テツが戻ってきた。どつかれると思いびびる四人組。しかしテツは急に人数を数えて「バンザーイ! 9人やー。これでチームができる」の謎の言葉で大喜びした!?
第11話 賭け野球の巻②
テツの引導で野球のチームを組むことになった。さっそく早朝四時半からの猛しごき始まった。テツの熱心さを不審に思い、勘ぐるチエ。バクチの時と同じ目をしていることに気付く。その晩、店に地獄組のボスと子分が現れて、間取りを調べ始めた。おバァがどついて聞き出したところ、野球に勝って店を乗っ取るつもりと分かった。テツがやる野球は地獄組との賭け野球だったのだ。負けられない状況になり、逆にハッパを掛けるおバァ。ボロボロの姿になった百合根たちに、チエも丸太ン棒を片手にさらに公園十周を命じた。
第12話 賭け野球の巻③
ついに掛け野球の当日がやってきた。地獄組チームはガラの悪い面々が揃いのユニフォームで登場。地獄組チームの先行。ピッチャー、テツは張り切って投げるも初回から打たれまくり。いきなりリードを許す。一方、地獄組は元甲子園投手を投入。とても太刀打ちできない。3点差で迎えた9回裏。代打おバァと小鉄、ジュニアの活躍でツーアウト満塁になり、打席にはチエが立つ。運命はチエのひと振りにかかっている……。