コミックス資料館

66巻イメージ

第66巻 <もくじ>

「テツの目覚め」の巻
「サラリーマン・テツ」の巻
「素顔がこわい」の巻
「面接・実地訓練」の巻
「就職・待ったなし!!」の巻
「予約席の憂ウツ」の巻
「冷凍倉庫の面接」の巻
「面接・合格発表」の巻
「感謝感謝の特製料理」の巻
「鍋と授業料の夜」の巻
前巻コミックス一覧へ 次巻
第1話 「テツの目覚め」の巻
全員で迎えるチエの家のお正月。みんながチエへのお年玉を持って年始の挨拶にきた。やがて正月が明けて、テツはお年玉の少なさに文句いっぱい。お好み焼屋へ向かうことに。その頃、お好み焼屋ではガラの悪い二人組がくだを巻いていた。二人はヤクザから足を洗い、今年からはカタギの失業者だという者。そこにテツが登場した……。チエはヒラメと本屋に向かう。チエは求人誌を読むガラの悪い二人組を見て、テツと勝負できそうとつぶやく。家に帰るとおバァが呆然としていた。なぜならサラリーマン姿のテツがいたからだ。
第2話 「サラリーマン・テツ」の巻
朝、スーツを来たテツはメガネを掛けて“出勤”をする。その後をテツの就職の真偽を確かめているマサルが追う。テツの向かう先はお好み焼屋。戸を開けるとスーツを着た二人組がすでにいた。テツは二人組相手に就職面接の“学校”を始めたのだ。ガラの悪い顔を改造するといい、変装の道具まで用意していた。一方、その様子を外で覗いていたマサルは先生と呼ばれるテツを見て、用心棒の仕事をしていると勘違い。お好み焼屋では二人組が“善良な顔”に変装中。テツは再び偵察にきたマサルに審判をさせることにしたが……。
第3話 「素顔がこわい」の巻
チエが表にでるとタカシがいた。二人組の顔をみて笑ったマサルは仕返しが怖くて外へでられないという。そのとき、「悪徳高利貸し」と名乗る男がやってきた。その正体は変装した百合根。“面接学校”に付き合っている百合根も面接顔の作り方を練習しているのだ。おバァとチエは百合根にこれまでの過程を聞く。就職に合格したら初任給の半分をテツがもらうことになっている話を聞き、おバァとチエは呆れ半分で聞き流している。その時テツが生徒二人を連れて登場。チエ達は二人組の変装の成果をみて驚くのだった。
第4話 「面接・実地訓練」の巻
“サラリーマン”になったテツは調子に乗る毎日。チエとヨシ江に一緒に通勤しようとして、二人を焦らせる。この日の面接学校の授業は“最終テスト”。テツは面接官になって二人組に質問をする。人殺しや恐喝、窃盗の経験を聞くというまるで取り調べの様なハチャメチャな面接を始める始末。そして最後に“実地訓練”をすると言い出し会場に出発する。その場所はなんとカルメラ亭。場違いな二人組を見てバカにされたと思ったカルメラ兄弟は怒りだし、二人組も素顔を露にしてケンカになってしまった……。
第5話 「就職・待ったなし!!」の巻
面接学校は昨日で“卒業式”を迎え、テツはいつもの格好に戻った。百合根はチエに就職情報誌をみせて、今日から“本番の始まり”であることを教えた。テツが決めた会社に二人組を面接させるというのだ。就職情報誌に印がついている会社はテツの好物、カリン糖の店。しかし、面接に失敗したらテツにどつかれてしまうので二人組は必死なのだ……。夜になり、二人組が人目を避けるようにチエの店に来た。面接で落とされて、チエに助けを求めにきたのだ。
第6話 「予約席の憂ウツ」の巻
二人組は連日のように面接に落とされ、その度にチエの店にやってきた。チエは次第に負担になる。チエは二人組に向かって無理に来てもらわなくてもいいと伝えるが、二人組は嫁の手前、早く帰ることができないという。チエは二人の仕事捜しに協力しようと就職情報誌を見るが、そこにはテツがつけた折り目が……。それを見てチエはテツのデタラメ指導に気付く。テツは二人にページ数で“カブ”になる会社を伝えていただけ。おバァとチエは本の中から「冷凍倉庫」の面接を二人に勧める。さらにテツにも面接させることに。
第7話 「冷凍倉庫の面接」の巻
テツは自分も就職面接をするハメになり、不満いっぱい。話を聞いた拳骨まで冷やかしにやってきてテツは怒りだす。お好み焼屋へ向かうチエとヒラメは面接学校のいきさつを詳しく知らない拳骨と会う。拳骨はチエ達についていき百合根から事情を伺う。チエは二人組が家庭を抱えている事を聞いているので、笑い話にできない。そのとき二人組の女房という人物が授業の内容を尋ねに店に来た。百合根と拳骨は二人組が抱える真剣な話を聞かされ、疲労困ぱい。やがておバァも疲れた顔で登場。なんとテツが面接に受かりそうと言うのだ。
第8話 「面接・合格発表」の巻
テツは願ってもない展開に喜ぶ。面接に合格したら授業料がもらえて、しかも自分の仕事を二人組に売れば丸儲け、ということになるから……。チエは百合根とテツが合格したときの対策を考えていた。そもそも、テツが合格しそうになったのは、マグロの倉庫にドロボーが入り、その見張りが必要になったから。冗談では済まされない事態に百合根は酒を呑んで心の準備を始める。しかし、夜になり百合根は笑顔でチエの店に来た。二人組の妻が同行していて、合格祝いをすると言う。テツは落ちて、二人組は採用が決まったのだ。
第9話 「感謝感謝の特製料理」の巻
チエが学校から帰るとテツは不機嫌な顔でコタツにいた。チエとヒラメはお好み焼屋へ。百合根はテツの面接学校のおかげで儲けたから上機嫌。二人にエビ入りの特製お好み焼を作ることにした。その時、二人組の妻から電話が掛かる。テツに直接会って授業料を払いたいというのだ。結局おバァの家の電話番号を教えて場をしのぐ。その間、お好み焼は焦げてしまった……。おジィはテツと一緒にいた。二人組の妻からの電話を受けて話を聞き、テツを見直したと大喜び。授業料の話を伝えてしまったから大変なことに……。
第10話 「鍋と授業料の夜」の巻
テツはボロ儲けとばかりに笑いが止まらない。カルメラ亭で今までしたことのない支払いをする程。チエは理由が思い当たらず、おバァに事情を聞きにいく。不機嫌な顔のおバァはお好み焼屋でその訳を語る。テツが“生徒”からお金をもらうのは今日。それまでおジィが前貸しをしていて金回りがいいのだ。今晩は二人組の妻と鍋を食べにいくとのこと。やがて百合根の家に妻からの電話が掛かる。二人組は朝にマグロドロボーと格闘して負傷し、今日の鍋は中止……。その頃、それを知らないテツとおジィは待ち合わせ場所にいた。