コミックス資料館

65巻イメージ

第65巻 <もくじ>

「雨上がりのゴミ箱」の巻
「旅猫の求めるもの」の巻
「小鉄が消えた」の巻
「小鉄・ジュニア捜索隊」の巻
「もうかくれていられない」の巻
「そして小鉄が消えた」の巻
「もう猫とはつき合わない」の巻
「光岩丸の帰郷」の巻
「暴れん坊の到着」の巻
「女子供の花火大会」の巻
「放蕩息子の帰還」の巻
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第1話 「雨上がりのゴミ箱」の巻
梅雨空が続くある日の事。ひょうたん池に笠をかぶった二匹の猫が現れた。後ろの子分が帰ろうというが、老猫は「光岩丸」という猫を求めて歩いているようだ。すると彼方に光の筋が見える。神の導きと老猫はそこへ向かう。一方、光の当たる場所……チエの家ではテツが寝ていた。雨が上がり、表へ出ると猫が死んでいた。テツはゴミ箱に捨ててしまう。しかし、その猫はまだ生きていた。子分が慌ててゴミ箱へ行くが、老猫はここが神のお告げの場所といい居座る。やがて学校から帰ってきたチエがゴミ箱の猫を見つける。
第2話 「旅猫の求めるもの」の巻
ゴミ箱の中の猫は虫の息で生きていた。チエは家の中で介抱するが、それを見ていた子分猫は連れ去られたと勘違い。傘を持って乗り込もうとするが、通りすがりのジュニアがどついて止めた。チエは老猫を百合根の家まで運ぶよう、ジュニアに頼む。百合根の特製マタタビ焼を食べた老猫はようやく意識を戻した。老猫の「あの家には光岩丸がいる」という言葉を聞き、ジュニアはキンタマの睾丸丸ならピッタリという奴がいると叫ぶ。それを店の外でたまたま聞いた小鉄。騒動の予感がしてそっとその場から逃げる……。
第3話 「小鉄が消えた」の巻
老猫と子分は百合根の家に居候中。光岩丸捜しはジュニアに一存されることになった。退屈しのぎに行動を始めるジュニア。やがて、チエの家に百合根がきた。梅雨の間は小鉄が居候、明けたら小鉄の知り合いらしい二匹の変な猫がきたと百合根は立腹。チエは遊びにきたヒラメと三人で小鉄を捜すハメになる。その頃、ひょうたん池にガラの悪い風貌の二匹の猫が姿を現す。二匹は老猫と子分が雨よけに被っていた容器を見つけて表情を変える。さらに「光岩丸」と叫ぶジュニアの声を聞く。二匹はジュニアを石でどついて捕まえた。
第4話 「小鉄・ジュニア捜索隊」の巻
チエはカブの借金をチャラにする条件でテツに小鉄捜しをさせることに。テツはすぐさまひょうたん池へ飛ぶ。続いてチエは百合根の家にいる老猫と子分を引き取ろうとお好み焼屋へ行くが、そこでジュニアも行方不明になった事を知る。結局チエとヒラメはジュニア捜しもすることになる……。その頃、ひょうたん池ではジュニアが拷問を受けていた。ヤクザ猫から光岩丸の行方を問われたジュニアは「小鉄」こそ光岩丸と答えて、ヤクザ猫は近くで小鉄の名を呼んでいたテツを追う。やがてビンを喉に詰められノビているテツが見つかる……。
第5話 「もうかくれていられない」の巻
拷問を受けるジュニア。ヤクザ猫はとどめに巨岩を落としたが、小鉄がヤクザ猫に気付かれないように助けだし、ジュニアは難を逃れた。ジュニアは散々文句をいうが、小鉄は身に覚えがない光岩丸の名に困惑……。その頃、チエ達は声の出ないテツを囲んでやられたときの状況を伺っていた。小鉄が悪いというテツのデタラメな答に、すでに酔っぱらいの百合根は賛同。家に帰ってしまう。その姿をヤクザ猫がみていた……。やがて、百合根の家にいたテツが深刻な顔をしてチエを呼ぶ。こんどは百合根が一升瓶を喉に詰めて逆立ちしていた。
第6話 「そして小鉄が消えた」の巻
朝、百合根が起きると猫がみんないなくなっていた。百合根はジュニアが小鉄に悪の道に誘われていると心配する。その頃、ジュニアはチエの家に向かっていた。ジュニアも小鉄と行き倒れ猫が消えた事を驚いているのだ。チエに訴えている最中、チエの家に着いた百合根がジュニアを捕まえる。百合根は言葉にならない声を上げて、チエとテツに被害を訴える。やがてみんなで犯人捜しをすることに。ジュニアは心当たりの場所……監禁されていた木に向かうと、犯人の猫がすでに小鉄によって逆さ吊りにされていた。
第7話 「もう猫とはつき合わない」の巻
騒動は一応解決。これで思いきり夏休みが遊べると喜ぶチエ。これからのことは小鉄に関係ないと百合根の家へ説明に向かう。しかし、お好み焼をおごってもらうと気分良く「なんかあったら声を掛けてね」と言ってしまう。ジュニアは部屋に監禁しているヤクザ猫から伝説の猫、光岩丸の正体、自分たちの素性、そして小鉄にやられたときの事を聞き出す。小鉄は光岩丸になりすまし、老猫と子分たちと一緒に村の窮地を救う旅にでたと聞き、ジュニアもヤクザ猫を連れて向かう。ジュニアの不在を知った百合根は再び大慌て。
第8話 「光岩丸の帰郷」の巻
光岩丸のふるさと、双子岩村に着いた小鉄。老猫ことオヤジから村が賭場の主「ゲジ松」に支配され、村の猫はサイコロ賭博漬けになっていると聞く。その状況を解決する望みを託された小鉄は困惑する。やがて老猫の家で育ての親「おっ母」との再会の“振り”をして、光岩丸になりきる小鉄。元手のカツオ節一本をかついで賭場に向かう。やがて、賭場から帰ってきた小鉄は山盛りのカツオ節を抱えていた。意外な結果に驚くオヤジたち。
第9話 「暴れん坊の到着」の巻
光岩丸の家に、賭場の主、ゲジ松がやってきた。村で唯一ゲジ松の所有になっていない家の息子がバクチ打ちと聞き、挑発するゲジ松。しかし小鉄はバクチの練習をして余裕をかます。カツオ節に目が眩むおっ母とバクチ好きの小鉄を見て、オヤジは落胆。その頃小鉄はおっ母と話していた。おっ母は小鉄が光岩丸でないことを見抜いていた。小鉄は自分が考えていることをおっ母に告白する。やがて小鉄を追って来るだろうジュニアを待っているのだ。やがて小鉄は賭場へ向かう。その夜、ようやくジュニアが村に着いた。
第10話 「女子供の花火大会」の巻
小鉄は最後に家を掛けてバクチに臨むと言い出し、オヤジと丁治は腰を抜かしていた。やがておっ母はさえない顔をして帰ってきた。疎開している女達が行う“花火大会”が今晩になったというのだ。花火大会といいつつ、実は賭場にスイカ大の花火を撃ち込む襲撃なのだが……。賭場通いの光岩丸は信用ならないという結論になった次第。その頃、ジュニアは単身でゲジ松のところに乗り込みイカサマの証拠を見つける。やがて賭場で最後の勝負が始まるが、イカサマの暴露で大騒動に。その最中に賭場めがけて花火が飛んできた。
第11話 「放蕩息子の帰還」の巻
猫騒動から解放され、夏休みを満喫中のチエとヒラメ。もう収まった頃、とお好み焼屋へ猫の話をしにいくことに。その頃、小鉄とジュニアがひょうたん池に戻ってきた。花火大会の事を知らなかったジュニアはボロボロの姿になっていた……。水打ちをしていた百合根は大喜びでチエ達を迎えた。すぐ店を始めようと水を巻いたとき、そこに電飾をまとった猫がいた。猫は哀れ、感電してしまう。やがて帰宅したボロボロのジュニアを見た百合根は、電飾の猫をいじめたバチが当たったと大騒ぎ。その猫の正体は、なんと光岩丸だった。