コミックス資料館

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第12巻 <もくじ>

選挙に向っての巻
市会議員候補 レイモンド飛田の巻
イヤミなイヤミなトランシーバーの巻
投票日のその日」の巻①
投票日のその日」の巻②
ブレザーを着る子の巻
マサルの写真の巻
お好み焼屋の憂ウツの巻
駅のお好み焼屋の巻
ユ・リ・ネの名前が出て来ないの巻
宝塚のホームにての巻
それぞれの師走の巻
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第1話 選挙に向っての巻
この日、マサルは学校の鉄棒でズボンが脱げる大失敗をした。そのショックは大きく、チエ達も思わず同情するほどだった。ところ変わってお好み焼屋では、地獄組のボスの話を百合根が呆れながら聞いている。なんと市会議員に立候補するというのだ。さらに拳骨に応援演説を頼みに行く地獄組のボス。拳骨は当然断るのだった。その頃、マサルが夜になっても家に戻らず捜索願いが出されて、ちょっとした騒ぎになっていた。
第2話 市会議員候補 レイモンド飛田の巻
「レイモンド飛田」こと地獄組のボスの街頭演説が遂に始まった。しかしその内容の大半はテツと警察の悪口で、それを学校で聞いたチエは愕然とするが、マサルが休みだったので少し安心する。しかしこの演説の内容はたちまちテツをはじめとして、ほぼ皆が知るところとなった。そして即刻演説を止めさせようと地獄組のビルに向ったテツが見たものは、レイモンド飛田の後援会を作るために集まった大勢のヤクザだった。
第3話 イヤミなイヤミなトランシーバーの巻
これまで医者をやっている親戚のところに行っていたマサルが学校に戻ってきた。もちろん例の演説を期待していたのだがこの日は何故かなく、マサルはなんとかチエと面と向かわずに悪口を言う方法を探していた。するとトランシーバーを使うヤクザを見かける。ヤクザ達は演説を妨害しようとするテツを避けるために使っていたのだ。マサルは「あれや!」とひらめき、トランシーバーを使ってチエにテツの悪口を聞かせるのだが、すぐ横にテツが……。
第4話 投票日のその日の巻①
投票日の早朝、チエはレイモンド飛田が当選し、自分達が夜逃げする夢を見て起きる。そんなチエよりも、もっと心配している人達がいた。演説が始まってからこの日まで白浜にいたおジィとおバァである。ふたりは結果が心配で投票にやってきたのだ。そんなふたりに拳骨が「レイモンド飛田ちゅうのもなかなかの人気らしいど」と話す。この情勢が面白くないテツは、投票に行くことを決めるが……。
第5話 投票日のその日の巻②
チエはヨシ江と一緒に投票所へ行く。もちろん当選者はレイモンド飛田以外なら誰でもいいが、興味の方はだんだん、この後食べに行くぜんざいへと移っていった。投票所に着いたチエはヒラメに会ってふたりで話し込む。そこへ、マサル親子がやって来たので、チエ達は先にぜんざい屋に避難することにした。ふたりはぜんざいを食べた後、ブレザーを着た子供を見かける。その子供はこの辺では見かけない顔だった。
第6話 ブレザーを着る子の巻
選挙がようやく終わった。結果はレイモンド飛田が2票差で落選。そして後援会のヤクザに袋叩きにあって夜逃げするという結末であった。そしてチエの不安は、選挙からマサルに変わるのだった。この日も朝から嫌がらせを受け、放課後はヒラメと学校の裏の塀を越えて帰るハメになる。その後、テツに連れられお好み焼屋に行くが、いつものメンバーが勢揃いしていたのですぐに店を出る。そこでまた、この間のブレザーの子に会ったチエはその子に話しかけられる……。
第7話 マサルの写真の巻
マサルの嫌がらせと変な理由でつきまとうテツのおかげで、チエは男性不信(?)になっていた。そこへコケザルが訪ねて来た。コケザルはすぐにテツにパチンコへ連れて行かれるのだが、なかなか帰ってこない。チエはふたりを待つ勘九郎と話していると、珍しく百合根がやって来る。ようやくコケザルが戻り、帰ろうとするとマサルが一枚の写真を持って来た。それはテツがマサルをどつく写真だったが、後ろに写っていたブレザーを着た少年を見た百合根の表情が、突然変わったのだった。
第8話 お好み焼屋の憂ウツの巻
マサルがチエの家に持って来た写真を見て以来、百合根の様子がおかしいらしい。チエとヒラメもその写真を見るが、どことなくブレザーの子が百合根に似ていることに気付き、チエはこの子が百合根の子供ではないかと推測する。そして、様子を見に行こうとする途中、逃げるテツがいた「お好み焼屋には近づくなー」昼間から人が変わるほど酒を飲んでいるその様子から、チエは自分の考えに確信を持つ。
第9話 駅のお好み焼屋の巻
この日は勤労感謝の日。百合根は早朝から駅で息子を捜していた。チエ達は祝日ということで一家揃っての朝メシ。だが、拳骨が来て「今日、ワシとこで働け」とテツを連れていく。チエもヒラメを誘ってブレザーの子を捜しに行く。しばらくして、勘九郎が来るというのでテツを呼び戻しに花井の家に来たヨシ江は、その帰りに駅前に行き、ひとりで立っていた百合根に話しかけるのだった。
第10話 ユ・リ・ネの名前が出てこないの巻
ヨシ江と話をするために百合根は場所を変えた。すると、入れ違いでブレザーの子がやって来る。そこへチエを訪ねてやってきたコケザルが、その子を見て何かを企む。百合根とヨシ江の話は終わり、チエ達も捜索が不調に終わったので家に帰ると、そこにはコケザルがいて、手には見知らぬ時計をしていた。そこでチエが問いただすと、ブレザーの子の物だと言う。急いで駅へと向かうとあの子がいた。チエは以前覚えたはずの「百合根」と呼びかけようとするが……。
第11話 宝塚のホームにての巻
チエとヨシ江は、百合根が息子に会いに行くのに同伴することに。駅に着くと、百合根は珍しくスーツ姿でふたりを待っていた。目的地の宝塚までの道中、百合根は終始落ち着きがない様子。そして宝塚の駅で、百合根は息子のカオルと対面を果たす。チエはその後、待っていた自分達に気付かずに、帰りの電車に寂しそうに乗り込む百合根の姿を見るのだった……。
第12話 それぞれの師走の巻
冬休みまで後1週間に迫った頃、チエの家を思わぬ人物が訪ねる。レイモンド飛田だ。ようやくカタギになった彼は、テツへの悪態とカステラを置いて帰っていった。そして、入れ替わりで来たおバァとチエは百合根の話をする。一方、ひとり事情を知らないテツが地獄組を見つけてのんきに笑っていたその頃、寂しげにのれんをしまう百合根。そして、彼を訪ねてヨシ江がやって来た。百合根はまた話を聞いてもらうことにした。