コミックス資料館

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第7巻 <もくじ>

ああ イデンの巻
父兄運動会①の巻
父兄運動会②の巻
父兄運動会③の巻
イヤンなったテツの巻
おみやげ おみやげの巻
泳げない二人の巻
泳げない一人の巻
みんなで海への巻
テツじゃ の往復ハガキの巻
往復ハガキの返信の巻
鑑別所同窓会の巻
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第1話 ああ イデンの巻
学校帰りにマサルがチエの前に現れた。いつものイヤミではなく、おそるおそる手紙をチエに渡して逃げていった。その手紙には恐ろしい“イデン”について書かれており、チエは将来、テツそっくりになるという内容のものだった。性格や運動神経など、どれもチエにとっては思い当たることばかり。チエは気になりだしてしまう。身近な人も親子でそっくりな人ばかり。しかし、花井拳骨、渉親子だけがそっくりではないことに気付く。チエはさっそく拳骨の家へ向かった。
第2話 父兄運動会①の巻
地区対抗の父兄運動会がおこなわれることになった。チエはテツが出場することを恐れていた。家に着くと百合根がいた。毎日お好み焼屋を占領しているおばはんに甘やかされているジュニアを見ていられなくなったからだ。父親の面影はないと嘆く百合根にチエは喜ぶ。しかしジュニアは後でおばはんのからかいに怒って大暴れ。やっぱりアントニオの息子なのだ。夜、マサルの母親が、ヨシ江にリレー競技に参加するよう説得にきた。チエはそれを阻止しようとしたが、拳骨の勧めもありヨシ江はあっさり参加する決断をした。
第3話 父兄運動会②の巻
ヨシ江が父兄運動会に出ると聞いたテツはすこぶる不機嫌だ。梅雨のはずなのに空は晴天。ヨシ江とヒラメの母が運動会に向けて練習をすることになった。ヨシ江が家に帰ってきた。着替えたヨシ江を見てチエはびっくり。チエが見たことないジャージ姿で現れたからだ。準備体操や走るすがた様も不思議とかっこよく見える。チエとヒラメも後を追って走る。その時、テツが奇声をあげて追い抜いていった。自分が一番であるとアピールをしているのだ。
第4話 父兄運動会③の巻
父兄運動会の日がついに来た。前日から花井に猿ぐつわを噛まされていたテツ。拳骨は意地でもテツを無理にでも連れていくつもりだったのだ。会場では百合根、カルメラ達が応援団を組んでリレーを待つ。チエの励ましに対してヨシ江は「一生懸命やれば何とかなるでしょ」と余裕をみせる。いよいよ最後の競技、リレーが始まる。最初の走者はマサルの母。いきなり転んで差を付けられる。もう駄目だとチエが思ったとき、拳骨が過去のエピソードを語りだした。ヨシ江は昔、地区対抗リレーでテツに勝ったことがあるのだ。
第5話 イヤンなったテツの巻
チエはすこぶる機嫌がいい。足が速いのはヨシ江ゆずりであることが分かったからだ。ミツルにヨシ江とテツが勝負した時の昔話を伺うチエ。詳しい話を聞いたが、リレーの後、負けて悔しいテツは再戦を申し込んだ、というところでミツルは慌てて話を打ち切ってしまった。その続きはその日の晩に拳骨から聞くことになった。テツの挑戦状をヨシ江はデートの約束と勘違いしていたからだ。二人の付き合いはここからはじまったのだ。
第6話 おみやげ おみやげ……の巻
百合根はカルメラ兄弟は居留守の間のアリバイを考えていた。大阪駅へみやげ物を買いにいき、携えてチエの家に来た3人。不審に思うおバァの誘導尋問に引っかかり、嘘がばれてしまう。いっぽうテツはヒラメと会い二人で甘味を食べていた。テツは小銭がなくヒラメにおごってもらうことなった。テツは百合根達のおみやげをもって、チエには内緒でヒラメのところへお礼に行こうとしていた。
第7話 泳げない二人の巻
チエとヒラメはプールの帰り道でひょうたん池で小鉄とジュニアを見かけた。二匹はひょうたん池で水泳をしていたのだ。水泳が苦手なのでちょっと悔しく思うヒラメ。家に帰るとテツが氷に顔をくっつけてぐったりしていた。カナヅチのテツはプールに行くが大嫌いなのだ。そのとき拳骨が海にいこうと誘いにきたからから大変。テツはもう逃げられない状況に。謙虚になって考えた結果、ヒラメとこっそり泳ぎの練習をすることを思いついた。
第8話 泳げない一人の巻
テツはチエが出かけるまで、じっと家の中で待っていた。チエに気付かれない様にヒラメとプールに行くためだ。やがてチエが家をでるのを届けてからヒラメがこっそりやってきた。畳の上で練習をはじめる二人。そのころチエはおバァと甘味屋にいたが、そこでヒラメの母と会う。ヒラメはチエとプールに行っているはずという母の言葉に心配するチエ。自宅に戻り表の掃き掃除をしていると、ヒラメとテツがプールから帰ってきた。ヒラメは間の悪い状況に恐縮した。
第9話 みんなで海への巻
今日はみんなで海水浴にいく日。駅のホームの端でテツひとりがふてくされていた。そこに偶然、小鉄とジュニアを連れた百合根が登場。小鉄たちがひょうたん池の水泳でもらった病気を直すために、百合根もおなじ海にいくところだったのだ。海では百合根が息子の話をきっかけに酒を呑み始めてしまい、ヨシ江を自分の嫁と勘違いしだした。いっぽうテツは、やがて地元のヤクザに絡みだしたことから海水浴場で大騒動になってしまった。
第10話 テツじゃ の往復ハガキの巻
勘九郎、コケザル親子がチエの家を訪ねた。勘九郎は刑務所を出所したあとの近況報告と他にも話があるようだ。テツと勘九郎は二人きりで尽きぬ話を続ける。チエはゆすりの話をしだすコケザルにあきれて、公園で時間を過ごすことに。一時間後、チエが家に戻るとテツが変な文面の往復ハガキをすべて書き終えたところだった。その手紙には「テツじゃ」の一言と、集合日時のみが記載されていた。鑑別所の同窓会をすることになったのだ。
第11話 往復ハガキの返信の巻
チエが学校から戻ると、土間には一枚の返信ハガキがあった。書かれているのは「出席」の欄の丸印と「ハッタリ」の文字のみ。テツが名付けた鑑別所仲間のアダ名だ。一人だけ参加の同窓会とテツをからかうチエだったが、テツは大喜び。他のハガキはすべて朝の内に到着していたからだ。同窓会は開かれることに決定した。コケザルは数少ない友達であるチエに一緒に参加しようと誘うが、チエはあっさり断る。コケザルはすねて、家出をしてしまった。
第12話 鑑別所同窓会の巻
同窓会当日を迎えた。テツは鑑別所の班長としてのプライドから、全員が揃ってから会場に向かうことに。同行することになったチエのお腹が空ききったころ、やっと勘九郎が呼びにきた。会場では同窓生全員が大喜びでテツを迎えた。一人ずつチエに紹介をして再会を喜ぶテツ。所長の捨丸に至っては、涙を流してテツを迎えた。みんなテツが怖くて、渋々参加しているものと思っていたチエは、テツの意外な側面を見たのだった。