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インタビュー

馬なりの読者層は?

——実は、今回のインタビューに当たって、ファンの皆様からのご質問や、メッセージを頂いております。先生は、どんな読者層の方がいらっしゃると思いますか?
あー"層"ですか…。あんまり考えたことなかったです(笑)。
ものすごく正直な事を言うと、ファンレターってあんまり来ないので、ファンの存在が実感しにくいんですよね。
(投稿されたアンケートを手にとって)こういうのを見ると、すごく珍しく思うんですよ。ごく一部の方は、すごく熱心に手紙をくれるんですが、実際はそれ以外のサイレントマジョリティって意外と多いんじゃないかな、とは思ってます。
だから、ファン層っていうと……ある程度長い期間競馬を見ていて、あの漫画の内容を分かって読んでいる人って言うと……30代ぐらいかな?
——(この後、メイン読者層は当たっているという話をし、10代や家族で読んでいる方も居ると告げる)
あっ、そうなんだ。
でも、そっか、20年連載やってれば学生の方が結婚してておかしくないですもんね。
——(小学生から読んでいた20代の方の投稿を読んで)
あははっ。これはきっと、お父さんが、競馬報知を買ってたね。
競馬報知の頃は、50代・60代の方からも反応があったんですよ。
そういう方から「意外と面白い」って言って頂いてたって話もあって。

ファンレターが少ないというのもありますが、読者の皆さんは、私に対してよりも馬に対しての気持ちが強いと思うんですよ。
そんなこともあって、失礼ながら、読者という存在をあんまり意識したことはない…というか、実感できないんですね。
若い人が読んで競馬に興味を持ってくれればいいですし、年配の方があれを読んでディープな笑いを催していただければ、それはそれで嬉しいです。
——元ネタが何重にも仕込まれている場合がありますよね。
ええ。
そういうのは分かって頂ける方だけ、分かっていただければ良いかなと。
その点ではある意味読者を突き放しちゃってますね。
それに、ギャグは元ネタを言っちゃダメ。
矢印つきで説明されたようなギャグは絶対に面白くないし、わかってくれてると思って説明して、もし通じてなかったらこっちがガッカリしますから(笑)。
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