コミックス資料館

54巻イメージ

第54巻 <もくじ>

西萩桜前線①の巻
西萩桜前線②の巻
お花見がこわいの巻
サクラチル……の巻
「サクラチル」余話の巻
人生持ちまわりの巻
「上り」から「ふり出し」への巻
からまる糸でグルグル巻の巻
素顔の痛みの巻
傷だらけでクラックラッの巻
永ァ~~~~~すぎた春の巻
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第1話 西萩桜前線①の巻
チエは春休み。外には春一番が吹いているが、テツは相変わらず昼ごはんのことしか頭にない。そんな折りにおバァが現れ、映画のタダ券があるので見に行こうとテツを誘う。休みで暇なチエだが、おバァはチエには向いていないというのだった。その映画のタイトルは「怪談 桜甚五郎」と「桜の下の黒猫」という怪談づくし。テツは寒く暗い映画館でおバァの顔と怪談を見せられて機嫌が悪い。すっかり桜嫌いになったテツを見てカルメラ兄弟は天は味方したと喜ぶ。ひょうたん池で花見デートをすることになっていたからだ。
第2話 西萩桜前線②の巻
チエのところに遊びに行く途中、ヒラメはカルメラ兄弟からテツに寒い話と桜の話はするなと妙な忠告を受ける。律儀にそれを覚えるヒラメだが、テツに会ったときについ話題に出してしまう。焦るヒラメに向かってテツは桜の怪談映画のことを克明に説明しはじめた。カルメラ兄弟が言っていた忠告が気になり、逃げ出すヒラメ……。その頃、百合根はカルメラ亭にいた。百合根はお丸からの電話で兄弟が花見をすることをすでに知っていた。そのときに兄弟の仲人を頼まれたと愚痴をこぼすのだった。
第3話 お花見がこわいの巻
映画を見てすっかり桜が怖くなっているテツのところに拳骨とおバァが花見に誘いに来た。拳骨の言うことは断れないのでイヤイヤ参加するテツ。チエとヨシ江も一緒にひょうたん池に向かうが、桜が怖いテツは木のない土手で花見をしようという。一方、テツ達が花見に来ることを知った百合根とカルメラ兄弟。百合根はテツと会ったときのために、テツ避けの“秘策”を兄弟に伝授するのだが……。ひょうたん池でデートをするカルメラ兄弟はテツを避けようとウロウロしていたが、裏目に出てテツ一行と遭遇してしまう。狼狽して我を失ったカルメラ兄は、いきなりテツに「仲人してください!」と叫んだのだった。
第4話 サクラチル……の巻
「仲人してください!」……花見でのその一言以来、お地蔵さんのように固まってしまったテツとカルメラ兄。チエは百合根から騒動の真相を尋ねるためにお好み焼屋に向かった。百合根は弱り目のテツにショックを与えるための軽い冗談のつもりだった。しかし、お丸も仲人はテツに決めたと言い出すなど、事態は深刻になっていく。その頃、カルメラ兄は花見の失態が頭から離れず、お丸に電話をする。すると、なんとお丸からは今後兄弟には関わらないという返事が返ってきた。顔面蒼白になり「サクラ散る」と呟く兄だった。
第5話 「サクラチル」余話の巻
チエはテツに「マジメな話がある」と呼び止められる。テツは真剣な顔をして自分が仲人に向いているかどうか相談するのだった。断固反対するチエの言葉を聞いてテツは断ることを決意。ようやく元気が回復したのだった。一方、百合根はカルメラ亭に様子を見に行く。店は当分休業の張り紙が。お丸からの一言がショックでカルメラ兄弟は店を休んでいたのだ。その時、百合根はチエと会った。チエは、兄弟の事でなんかあったら責任を取ってね、と百合根に言うのだった。困った百合根は拳骨に相談することに……。
第6話 人生持ちまわりの巻
仲人はしない宣言をして元気いっぱいのテツ。絶好調で散歩に出かけ、ミツルの派出所に向かう。邪魔な新米警官に「今日は盗人日和だから見回りに行け」などと適当な事を言って人払いをし、ミツルに「俺はオマエの仲人や。人生持ち回りだから今度はオマエがカルメラの仲人をやれ」と、カルメラ兄弟と仲が悪いミツルに仲人役を押しつけるのであった。一方、仲人の件で責任を感じている百合根の元にカルメラ弟が尋ねてきた。そこで百合根がお丸に電話をしてみると、なんとカルメラ兄がお丸のところに来ているというのだ。
第7話 「上り」から「ふり出し」への巻
テツに言われて見回りに行ったところ、空き巣の常習犯を捕まえることができた新米警官だが、先輩のミツルは再びテツに仲人をやれと迫られて困っていた。テツはチエに「ミツルはいい奴か?」と聞く。事情を知らないチエは素直に「そうだ」と答たが、テツはそれをミツルが仲人に向いている理由に仕立てあげる。一方、カルメラ兄はお丸に相談に行ったときに恋人の父親に挨拶すべきだという話になったと弟に報告。だが、兄弟はダブルデートしかしていないため、どちらがどちらを好きなのかわかっていないことに気が付いた。
第8話 からまる糸でグルグル巻の巻
どちらの女性が好きなのか決められないカルメラ兄弟。そこでじゃんけんをして順番に一人ずつデートら誘うことにした。だが、じゃんけんの決着はついたが、電話をする勇気がない。一方、テツは珍しくスーツに身を固めて喫茶店でミツルに仲人の話をみたび勧めていた。一見、理論的に話を進めているようだが、実は自分が仲人をやりたくないだけである。その後、メシでも食おうとテツはミツルをカルメラ兄弟のラーメン屋に連れてゆく。
第9話 素顔の痛みの巻
店に入ってきたミツルがケンカを売りに来たと勘違いしたカルメラ兄弟。たまたま通りがかった新米警官もパン一で強制参加させられ、表で知らん顔をしていたテツ以外の四人は顔はボコボコ。すっかり話がこじれてしまった。カルメラのことを気にする百合根が何度電話してもカルメラ達が電話に出ないのでカルメラ亭に向かうと、壊れた電話と顔を腫らした兄弟がいた。そんな彼らに百合根は「もうすぐ恵子さんと良子さんのお父さんがくるぞ」という百合根。ボコボコの顔など見せられないと焦る二人であった。
第10話 傷だらけでクラックラッの巻
お丸に連れられて百合根の店に到着した恵子と良子の父。一度カルメラ兄と会って飲んではいるものの、娘の縁談の話となるとサングラスでもしないと落ち着かないという。一方、また別の理由でサングラスをしたカルメラ兄弟も百合根に連れられて登場。だが、あまりにも緊張した雰囲気に気を利かせた百合根が酒を盛ってくると、一気に場は和んだ。だが、カルメラ兄弟は相手をまだ決めていない。そこで父の用意した「良子」「恵子」の2枚の紙をくじ引きで選んだところ、偶然、娘達の気持ちとピッタリ同じで一件落着となった。
第11話 永ァ~~~~~すぎた春の巻
日曜の朝。カルメラ兄弟はテツを訪ねてきた。ケンカしたミツルとの仲を取り持ってくれというのだ。ミツルはヨシ江が呼びに行ったが、やはり双方緊張している。そこで気を利かせたチエがノブ子を呼びに行くが、その途中でたまたま会った恵子と良子も登場。気まずい男達を尻目にペチャクチャとおしゃべりを始める女性軍。すっかり場が和んだところでカルメラ達はデートに。ミツルとノブ子は買い物に。チエとヨシ江は片付け。することのないテツは一人でポツンと取り残されるのであった。