コミックス資料館

37巻イメージ

第37巻 <もくじ>

真夏のサイレンの巻
サイレンがテツを呼ぶの巻
真夏の夜の落石の巻
終戦記念日の爆弾の巻
ユンカースを落とせの巻
真夏のタコ上げの巻
ジュニアの離陸の巻
風速40米の空中戦の巻
台風の後遺症の巻
おたずね猫ジュニアの巻
ユンカース語る「グラマン元帥」①の巻
ユンカース語る「グラマン元帥」②の巻
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第1話 真夏のサイレンの巻
夏真っ盛り。チエとベンチに座るテツは入道雲をみながら吠えてみせる。そのとき近くでサイレンの音が聞こえた。サイレンの鳴るときは火事かケンカしかない、とテツは喜んで見物に向かう。しかし、そこに居たのは気絶した猫。猫は目が覚めた途端にサイレンがこわい、と逃げ出してしまった。同じ場所で昼寝をしていた小鉄とジュニアもサイレンの音を聞く。ジュニアが興味半分で見に行くと、なんとテツが石を抱えて気絶していた。テツはサイレンの音を追いかけていて、気絶する猫を見つけた直後に、頭に衝撃が走ったという。
第2話 サイレンがテツを呼ぶの巻
近所を走りまわるテツ。ノバされた日以来、サイレンの正体を突き止めようと奔走しているのだ。一方、チエとおバァも最近近所でよく聞こえるというサイレンの話題をしていた。テツが探しまわっていることを聞き驚くおバァ。お好み焼屋にいたテツは再びサイレンを聞く。慌てて音の鳴った付近に行くとガード下付近で倒れている猫を見つける。それを見ていた小鉄とジュニア。小鉄はサイレンの主の狙いはテツではなく、猫だと推理する。さらに、動く影に気付き、空を見上げるのだった……。
第3話 真夏の夜の落石の巻
おバァと天丼を賭けて、一日中家に篭もるテツ。その頃、小鉄はサイレンの意味を考えていたが、突然その音が聞こえて慌てる。正体はジュニアが持っていたチカン撃退用のサイレン。ジュニアは小鉄の慌てぶりをみて、サイレンは事前に鳴らして相手を慌てさせる役目のものと確信する。たまたま近くの頭に包帯を巻いた猫にむけて試してみることに。案の定猫は我を失うほどうろたえはじめた。二匹は包帯猫にやられたときの事情を聞く。犯人の猫は「オレはユンカースだ」と名乗ったという。その夜、テツが再びサイレンの主にやられてしまう。
第4話 終戦記念日の爆弾の巻
小鉄とジュニアは犯人像を考えていた。小鉄は包帯猫が言った「ユンカース」という言葉に心当たりがあった。今日が終戦記念日と知ったとき、その名前は旧知のグラマンのオヤジから聞いたものと思い出す。ユンカースという飛行機は爆弾を落とすときにサイレンを鳴らすのだ。そのとき、百合根に捕まる二匹。犯人探しで忙しいときにアントニオの“特別大命日”のお経に付き合わされることになった。ジュニアはヤケ酒をあおるが、酔っぱらって外に出たときにユンカースにやられてしまう。
第5話 ユンカースを落とせの巻
ユンカースにやられたジュニアは怒り心頭。ユンカースに対抗しようと板で飛行機を作り上げるが、もちろん飛ぶ訳がなく墜落。子供が遊んでいるオモチャの飛行機を見つけて取り上げる始末。一方、ジュニアの事を知ったテツは、自分の仲間を皆殺しにしようとする奴がいると推測しはじめる。ジュニアが百合根の身代わりになったというのだ。百合根はそのお礼にジュニアに奉仕をしようとする。その奉仕は……ジュニアが作る大凧の制作手伝いだった。
第6話 真夏のタコ上げの巻
向かっていた途中、百合根と出会う。百合根はこれからジュニアと作った大凧を上げにひょうたん池に向かう途中だった。池では百合根がジュニアのため、と渋々凧を揚げ、ジュニアは丘の上から見届けていた。そのとき一匹の猫がジュニアに話しかけてきた。猫はキンタマを取る猫を探していたこと、ようやく直接対決を望む骨のある猫が現れて楽しみということを語りだす。しかし、一瞬の隙にグライダーで逃げてしまう。彼こそユンカースだったのだ。
第7話 ジュニアの離陸の巻
台風が大阪に直撃する晩のこと。おバァとチエは台風の対策に余念がなかった。テツは座敷でカブ占い。今回の騒動は猫のしわざという結論を出し、強風の中、百合根の家に行くことに。百合根の家ではジュニアが百合根に酒を呑ませていた。ジュニアにとっては台風の日こそ凧に乗ってユンカースと戦う絶好の機会なのだ。うまく百合根をその気にさせることに成功。百合根の奇行を見て、心配で付いていくチエ、テツ、おバァ。百合根はとうとう、ジュニアを凧に縛り付けて、飛ばしてしまった。
第8話 風速40米の空中戦の巻
泥酔状態でジュニアが乗る凧を飛ばす百合根。ジュニアは酒の馬力に感心するのだった。そのとき、ユンカースが登場。いよいよ戦いが始まった。ジュニアのピンチのたびに百合根を石でどついて糸の引きを調整する小鉄だったが、その内、チエに「ええ加減にせぇ」、と止められてしまう。やがて百合根はシラフに戻る。事態を把握してジュニアを降ろそうとするが、そのとき、後からやってきたテツが糸をハサミで切ってしまった。ジュニアは最後の手段でユンカースのグライダーに飛び乗るが、池のほとりに墜落してしまう……。
第9話 台風後遺症の巻
台風は無事に過ぎたようだ。店の看板の直撃を喰らい、鼻にバンソーコをしたテツ以外は。台風当日、留守を預かったヨシ江はこともあろうに外から板をしてしまい、入れなくなってしまったところに店の看板が落ちてきたのだ。テツはヨシ江にイヤミを言ってばかり。一方百合根の家に向かったテツ。台風の晩の泥酔を反省して家の中には「禁酒」などの張り紙がいっぱい。しかし、二階にあがるに連れて言葉が荒くなる。座敷の奥では百合根がヤケ酒を呑んでいたのだ……。
第10話 おたずね猫ジュニアの巻
お好み焼屋の前で百合根を呼ぶチエ達。台風の騒動から三日間、呼んでも返事のないまま引きこもっているのだ。そのときヒラメが現れた。ヒラメが百合根を呼ぶと大急ぎで階段を降りる音が聞こえた……。百合根はボロボロになった凧を持ってヒラメに辛さを訴える。ジュニアが台風の日以来行方不明なのだ。小鉄も一緒に居なくなっているから、最悪の事態はない、となだめるチエ。百合根はヒラメに似顔絵を書いてもらい“おたずね猫”のビラを作ることにした。賞金はなんと一万円。
第11話 ユンカース語る「グラマン元帥」①の巻
おたずね猫の張り紙を出して四日が経過したが、ジュニアはまだ見つからない。その頃、ジュニアはひょうたん池でユンカースのグライダーに乗って遊んでいた。決闘の後、ジュニアと小鉄はユンカースと一緒にいたのだ。小鉄はユンカースにキンタマを取る“ひょうたん池の主”かと尋ねられるが頑なに否定をする。逆に小鉄は旧知のグラマンのオヤジについて尋ねることに。共通の知人であり、ユンカースの名付け親である空飛ぶ猫、グラマン元帥の思い出話が始まった。
第12話 ユンカース語る「グラマン元帥」②の巻
大空のロマンを抱く猫、グラマンの思い出話はつづく。弟子ユンカースが仕立てた滑走路から空を飛んでは墜落する日々。ある日強風の中、飛行を強行したグラマンは素晴らしい飛行を見せた後に激しく墜落。その日以来、死ぬまでの一ヶ月に自分の過去を弟子に語り継いだ。亡くなる最後の日に、グラマン以前に空を飛んだ伝説の猫、リリエンタールの思い出を語っていた、というユンカース。それを聞いた小鉄はビックリ……なぜならリリエンタールは小鉄の事だったからだ。