コミックス資料館

35巻イメージ

第35巻 <もくじ>

寝小便作戦の巻
金メダルなんていらないの巻
絶体絶命のテツの巻
寝小便の勝ち!!の巻
本物の寝小便の巻
怪人クモ男の巻
テツ壊しは誰だの巻
大団円はいつのことの巻
恐怖の「ばくだん」女の巻
テツなんて守りたくないけれどの巻
明るくたのしいお正月に向かっての巻
初詣解決篇の巻
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第1話 寝小便作戦の巻
テツは夢の中でオシッコをする夢を見るが、寝小便をしたと思い慌てて起きあがる。いまだに寝小便におびえてしまうのは子供の頃受けた心の傷が原因と、おジィにうどんをせびりに行く。そこで会話をこっそり聞いていたおバァは、テツを懲らしめるいいアイデアを思いつく。テツが寝ている間に布団を水で濡らして、寝小便をしたと思わせる作戦だ。チエもおおいに乗り気で協力。夜になりテツが寝たあと、コップを持った小鉄をふとんの中に忍ばせる。その頃、テツは夢の中でオリンピックの水泳代表として、スタート台に立っていた……。
第2話 金メダルなんていらないの巻
翌朝、朝食が終わってもまだテツは起きない。「いってきまーす」の声とともに慌てて布団を探りだしたテツだったが、目の前にはチエがいた。テツはおびえてごまかす。コタツで布団を乾かす間、おバァに見られてはまずいとバット片手に家の前に立っていたが、乾いたとたん逃げるようにどこかへ消えた。おバァとチエは作戦の成果について話していた。おバァは第二弾として、拳骨を呼んで濃い味のスキ焼きを囲む作戦を用意する。テツは肉だけ奪って百合根のところへ寝にいくが、小鉄とジュニアがここでも寝小便作戦を始めたのだった。
第3話 絶体絶命のテツの巻
ていた。またしても布団を濡らしてしまい、中で対応を考えていたのだ。やがて、ジュニアがやってきて、布団の中身を探りだす。その時テツは寝小便をジュニアのせいにする事を思いつく。大声で叫びだして、見事に成功。テツは猫のせいにすることでなんとかピンチを乗り切ろうと思ったが、小鉄とジュニアが旅に出たと聞き、再び深刻になってしまう。二匹は水の入ったポットを持ってテツの見えないところで隠れていた……。
第4話 寝小便の勝ち!!の巻
その後も数日、寝小便のいたずらがづづくとテツはとうとうプレッシャーに負けて無表情になってしまった。心配する百合根に対して、チエはケンカさせて試すのが一番という。通りすがりのヤクザと戦わせたが、おかげでテツが弱い事を知らせることになった。ヤクザは「テツ壊し」の刺客を呼んでこの機に恨みを晴らすことに……。一方、西萩駅に向かう電車の中では、ヤクザ風のカップルのケンカが始まった。女、タメ子が男、清治に対してヨシ江に視線を送っているという勘違いが原因。清治はたまたま西萩駅で逃げだす。改札では刺客を待つヤクザがいた……。
第5話 本物の寝小便の巻
小鉄が店の前で慌てている。テツがまた布団を濡らしているが小鉄はいたずらした覚えがないからだ。チエが小鉄に一喝するが、小鉄はジュニアの仕業と思い、お好み焼屋へ。おバァが布団を確かめるとなにか変な臭いが……寝小便は本物だったのだ。チエとおバァは一転、深刻になり周の診療院にテツを連れていくことにした。夜になり、店に怪しい男がやってきた。男は「テツ」の言葉を聞くと一瞬にして姿を消した。なんとすごい勢いでジャンプして壁の“なげし”にぶらさがっていたのだ。
第6話 怪人クモ男の巻
怪しい“クモ男”は今日も店に来た。チエは特技をヨシ江にも見てもらおうとビールをふるまうが、男の関心は別のところにあった。彼こそ本物の「テツ壊し」の男なのだ。聞いた話と裏腹に殺気のないテツを見ながら、何か裏があるのではと勘ぐる男。やがて「テツ壊し」の噂を確かめにやってきたミツルが現れた。そのとき男は依頼人にはめられたと思うに至る。その頃、とある隠れ家ではヤクザが清治をもてなしていた。清治はせっかくタメ子から逃げただけなのに、何故か刺客と勘違いされて逃げるに逃げられない状況だった。
第7話 テツ壊しは誰だの巻
チエはテツの寝言があまりにうるさいので、コタツの台をかぶせて昼寝していた。それを見たおバァは何事かと大騒ぎ。殴り込みにでもかけられたのかという言葉を口にする。その「殴り込み」という言葉にテツの頭が反応。とたんに記憶が戻りだしたのだ。テツは冷静に事態を把握して、おかしな振りをつづけて外へ逃げ出すことに。「テツ壊し」のクモ男の事を知り、チエやおバァの前でもイカれた顔を続けながらクモ男を待つことにしたのだ。しかし、その日以来、クモ男は来なくなった……。
第8話 大団円はいつのことの巻
ヨシ江はテツがどうして顔を作っているのかとチエに訊く。ヨシ江はテツの顔をみて、元に戻っていることに気付いていたのだ。チエは半信半疑でヨシ江の言葉を聞いていた。その頃、ひょうたん池でフナの塩漬けを作っていた小鉄は、チエの家が心配になり戻ることに。家には物音を聞いて顔を作ったテツがいた。ジュニアはさっそくテツの“振り”に気付く。いろいろ試して最後にテツの顔めがけて屁をかましたところとうとう本性を現す。その時ちょうどチエが帰宅。ヨシ江の言葉は本当だったのだ。クモ男を探してテツは走り出す。
第9話 恐怖の「ばくだん」女の巻
ヨシ江は帰宅途中の西萩駅で肩を叩かれる。叩いたのは清治の連れ合い、タメ子。清治の浮気相手と勘違いして、ヨシ江を待っていたのだ。タメ子はヨシ江の家に付いてきて、奥で“ばくだん”を呑み清治を待つことに。一方、お好み焼屋では百合根が一人五枚分のお好み焼を焼いていた。酔った百合根に「テツ壊し」を探してもらう報酬でおバァが仕方なしに頼んだもの。カルメラもテツも無理矢理食べるハメに。チエの家ではタメ子の怒りがついに爆発した。ちょうどそのとき「テツ壊し」に成りすます清治がチエの家に向かっていた……。
第10話 テツなんて守りたくないけれどの巻
テツなんて守りたくはないけれどの巻……あらすじ昨晩、タメ子が言い放ったヨシ江の“浮気”という一言に衝撃を受けたテツ。それ以来再び正気を失ってしまった。チエとおバァは百合根の所で引き取ってもらっている謎の女、タメ子の対処法を考えていた。一方、ヨシ江は清治とタメ子がケンカを始めた日の出来事を思い出していた。たまたま同じ駅で降りた清治は、なぜか迎えのヤクザと同行していたことから“人違い”と思い始める。ヨシ江は百合根の家へ行き、タメ子と直接話をすることにした。チエの家ではカルメラ兄弟、拳骨達が「テツ壊し」対策に巻き込まれていた。
第11話 明るくたのしいお正月に向かっての巻
チエの家にたまたまいただけで「テツ壊し」から守る役割になったカルメラ兄弟と拳骨、周。チエとおバァにおだてられ理不尽な手助けをすることに……。みんながヤケクソで過ごす日々が続いた。しかし、いつになっても「テツ壊し」は現れず、とうとう年末の三十日を向かえた。買い出しに奔走するおバァの前に本来「テツ壊し」で雇われたクモ男が現れて、事情を聞いてもらいたいと言い出したが、おバァは有無を言わさず空手の技でどつき始めた。やがて、家におバァが笑顔で帰ってきた。「テツ壊し」騒動は解決……?
第12話 初詣解決篇の巻
今日は正月。年の瀬の騒動が終わり安泰と思ったチエの前にタメ子が登場。まだ、タメ子の勘違いの件だけが解決していないので、チエは焦る。相変わらずコチコチのテツと今回の騒動にかかわったみんなを誘って初詣に出向く。神社ではミツルが人の流れを誘導していた。どうやら来て欲しくない場所があるらしい。やがてチエ一行が神社に。事件の当事者は神社の土俵に縛られていた。怒ったクモ男が捕まえたものだ。すべてをクモ男から聞いたおバァが騒動のあらましを説明しはじめた……。